英語苦手夫婦の、子供バイリンガル化計画

自分の英語力を棚に上げ、子供をバイリンガルに育てたいと思った親のブログ

インターに入れれば、子供は必ず英語が話せるようになるのか?

インターナショナルスクールでは、授業も友達との会話もほとんどが英語です。こんな環境にいれば、どんな子でも必ず英語が話せるようになるのでしょうか?

 

いつでも誰でもインターに編入できるのか?

インターの多くは、日本の公立校と同様に一年を通じていつでも編入することができます。ですが、人気の学校では空席ができるまで入学の順番を待たなければならないことがあります。こんな人気校への編入は、学年の始まりの時期に合わせる方が入りやすくなります。
インターの学年の始まりは、日本と同じ4月始まりとアメリカなどに合わせた9月始まりの両方の学校があります。
しかし、空席があるからといって、誰でも編入できるわけではありません。以前のブログにも書きましたが、インターによっては入学資格条件が厳しいところもあります。

子供をインターに入れたいと思ったとき、我が家で考えたこと - 英語苦手夫婦の、子供バイリンガル化計画


これらの問題が解決すれば、インター編入への道は大きく開けることとなります。

 

インターに通えば英語が話せるようになるのか?

ここからが本題です。「インターに通えば英語が話せるようになるか?」と聞かれれば、ほとんどのインターOBや親御さんは「人による」とお答えになると思います。
はっきり言って入学時に英語力が低い子供は、かなり苦労すると思います。インターに通う児童の英語力は、小学一年生と言えど侮れません。英語しかできない外国人の子供と、プリスクールでネイティブの幼稚園児並みの英語力を取得してきた子供や帰国子女がほとんどですので、その中で意思疎通ができるようになるまでには、それなりの努力が必要だと思います。同時に、小学校の勉強も進んでいきますので、そちらのケアも必要になります。
長男の学校にも、英語がほとんどできない(日本語しかできない)子供がいますが、ごく少数派です。学校では、それらの子供のために英語の補助授業を行いますが、正直それだけでは足りないかも知れません。
英語ができないまま入学してきた子供は、たいてい放課後に家庭教師から英語の手ほどきを受けたりするなど、みなさんとてもがんばっています。
それでも、一年生が終わる頃になってもまだ追いつけないのが普通です。英語の特訓は数年にわたって続けなければならないのです。

 

年々厳しくなる第二言語習得

幼稚園児の年齢なら、困ったら泣くだけです。幼児が泣いて意思表示をするのは、万国共通ですので問題ありません。ただし、小学校に上がるとそう簡単にはいきません。自分も幼児じゃ無くなっていますし、クラスメイトも同じです。
こうなると自分の殻に閉じこもってしまったり、英語は分からないけど、分かっているふりをして過ごすことが上手になってしまったりするかも知れません。そうなったらせっかくの英語環境もデメリットでしかありません。
また、日本語の通じる子供に日本語で話しかけることで解決を図ろうとするかも知れません。これでは他の子供にとって迷惑です。
言語学で言う臨界期については勉強不足で言及できませんが、プリスクールからインターまでの子供たちを見ていると、一年ごとに英語を習得するための壁が高くなっていっているのを実感します。
もともとボキャブラリーの少ない小さい子ほど、早く英語を覚えるのは間違いありません。ですので、成長するにつれ英語を習得しづらくなるのも事実なのです。
この様に年齢の面からも、小学校でのインター編入にはそれなりの覚悟と、入学後の努力が必要だと言えます。

 

これから英語を学ぶ子供向けの授業を行うインターもあります

では、小学生になってから英語を始める子供は、インターに行くことは無理なのでしょうか? 私は、そんなことは無いと思います。
インターの中には、英語に不慣れな子供のための体制が整っている学校があります。これから英語を学ぼうというお子さんなら、そんな学校を選ぶことも一つの手かも知れません。
また、学年を一つ二つ落として入学する方法もあります。日本人の感覚からすると、ちょっと抵抗のある方法ですが、外国人にとっては普通のことのようです。ちょっと体の大きな子がクラスにいて、年齢を聞いてみたら2歳上だったなんてこともあります。
仮に学年を落とし入学しても大丈夫と分かれば飛び級する子もいますし、無理に年齢なりの学年に入れて、英語も勉強も両方身につかないよりはずっといいという合理的な考え方なのだと思います。
必要なのは、入学後の本人の努力と家族のサポートなのかも知れません。